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第23話 悪魔の7月2日※ ◆
最初から◆
2002年7月6日。 あの日以来、なかなかレベル上げに行く気分にならなかった私は
未消化のクエをこなす日々を送っていた。
といっても、レベル33でできる事は多くない。
獣人の血は何が落とすんだ!
腐葉土はどこで取れるんだ!
パフボールは(以下略)
各地の石碑のカタを取るのも、現状行ける所は全て行った。
しかし辿り着けそうで着けそうに無いソロムグの石碑の憎らしさはもう……。
やはりキーはガルレージュ要塞か。
きっと物凄く報酬も高額なんだろうなぁと心トキメかせつつ胸にしまう。
レベル上げのやりにくさに嫌気がさしていたのは皆同じのようで
気分転換にそろそろミッションを進めようという事に。
ただ私だけがサンド人であったので一人寂しくジャグナーへ。
ランク3のミッション、クリスタルバス釣りだ。
スキル4で釣れるかどうか不安だったものの、程なくして無事GET!
しかし……こうも簡単に終わってしまってはせっかく来たのに勿体無い。
ここは転んでないけどタダでは起きない精神で行こう(´∀`)
全体をサーチしてみるとサンドランク3はそこそこ多かったので……
ついでに販売用も釣って帰ってしまえ(*゚∀゚)=3
……
結局、手持ちの餌で釣れたのは加えて2匹だけだった。
まぁいい、5000ギルでバザーシチャウモンネ!……モンネ!
一方、他のウィン組もジョブを白黒赤にしてどうのこうの、無事に終わったようだった。
次のミッションがどうも、所属国が別でも同じ内容らしいので楽しみだ。
……モウヒトリジャナインダ。
しかし1時間後、再び孤独を味わう事になろうとは。
今回のミッションは、クフィムの奥にあるデルクフの塔へ行くらしい。
塔を上って行かなければならないようなので
飛行がまずは偵察してくると言うものの、漏れも漏れも!と希望者が増え
結局私と和田、無無を加えた4人で行く事になった。
こうなるともはや偵察ではない。
現地到着。
独特の雰囲気にドキワク。
いくら初めての場所だといってもきっと楽勝さ。
カイザーソードをおっちゃんに渡して地図も貰ったしネ!
と、余裕のつもりだったが
地図が殆ど意味を成さないことに気付くのに、そう時間はかからなかった。
現在の階層しか表示されないんじゃあ……(´д`)
階段ぽいのがいっぱいあってわからへんがな!
一方、地図を見てはおろおろする私と対照的に、飛行はずんずん進んでいく。
うぉぉぃ!
ちょっとMA・TE・YO!
気を抜くと見失いそうになる。
まるで道を知っているかのように迷わず進む飛行。
和田と無無も着いていくので精一杯のようで会話は無い。
……何かおかしい。
どうしたんだ飛行……何をそんなに急いでいるんだ。
そう思いながらも必死に着いて行く。
時間を気にしている訳でもないようだが……。
ずんずん進む飛行に、思い切って聞いてみる。
Umemo「もしかして道知ってる?」
飛行「いや、適当」 うぉい(゜口゜
一片の迷いも無く適当に進むとは大した奴だ……。
必死になって着いて行く無無と和田が可哀想じゃないか。
いや、決して一番遅れているのが私だからではないよ。
これは地図の確認をだね(;;´ー`)
そこで私はもう少しゆっくり行こうと提案するも
待つのは言った時だけで、すぐにまた全力で走り出すこのモンク。
おま……。
普段、会話の多いこのメンツで異常に無言なのがより一層不安を煽る。
と、その時。
前を走っていた皆の姿が消えた。
気がつくと私は独り、違う場所にいた。
……。
こ、この感じは……穴に落ちた?(゜口゜
地図を見ても皆の位置は表示されない。
なアアアアあああああああああにいいいいいいいいいい
ちょっと!ちょっと待ってYO!
ここからどうすればいいのYO!
Umemo「おおおおおいおいおいお」
和田「うめもが落ちた(´`)」 待ってくれるよね!?
助けに来てくれるよねっ!?
――理想――
Umemo「クッ、すまん……!まんまと敵の罠にかかっちまった!」
無無「助けにいかないと!」
飛行「ようし、今行く!待ってろ!」 ――現実――
Umemo「タスケテ・・・」
無無はUmemoにサヨナラのあいさつをした。
飛行「(無言)」 ちょおおおおおおおお
おまんらああああああああ
いいのか!?
それでいいのか!?ひととして!
か弱いヴぁーんが困っているというのに!!
私は返事のない飛行に、おーいおーいと呼びかける。
我ながらなんというウザさ。
しかしながら、まだまだ純粋な頃の私は一心不乱だった。
飛行「ちと待って」 ようやく返ってきた一言で少し落ち着いた。
しかし道のわからない所に突然放り出された私はもうイッパイイッパイだった。
なぁ、ここで死んでしまうん?
死後の世界って本当にあるん?
天国いけるかナァ……。
・
・
・ この件に関して、それ以降の記憶がない。
今日はもう無理だと一旦撤退した気もするし、そのままやり直した気もする。
覚えているのは、1つしかデルクフのカギを落とさない巨人を人数分やった事。
この時期にこのミッションを私達に手伝ってもらった、という証言者がいる事から
早々にクリアした事は間違い無さそうではある……。 デルクフから戻った時、何故そんなに急いでいたのか飛行に聞いてみた。
するとどうやら本気でテンパっていたようだった。
普段は紳士で温和な飛行にもそんな一面があったとは。
それは紳士で知的で頼れるナイスガイな私にも、
不意に穴に落ちる一面があっても仕方がないというものである。
つづく
次回、25話
混沌の1週間が明けて

↑(屮゚Д゚)屮 ・・・・・・・